さて、9月27日(金)に東京クラス第9回の調理実習付応用薬膳講座を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。

今回のテーマは「薬膳を『家庭で実践』しよう」。

前半の1時間半は、梁ペイ先生による同テーマに即した講義です。

薬膳料理は、無理なく続けることが大切ですよね。
それには、家庭での毎日の食事にうまく取り入れることが重要になります。 その時どんな点に気をつけたらよいのかが本日のポイントでした。

それは、特に家族の人の体質、年齢を勘案すること。
冷え性、いつも火照りを感じるなど、同じ家族でも体質はさまざまです。
また、お子さんがいれば、乳児~児童期(陽気が優勢、興奮しやすく、汗をかきやすい)、 青少年期(人体成長発育の最盛期、情志不安定化しやすい)なのか、 或いは、おじいちゃん・おばあちゃん(各臓腑機能の老化)と同居しているのか、 その年齢によってどういう食材や栄養が必要なのか/避けたほうがよいのか注意が必要ですね。

そして、後半の調理実習は、金井先生による調理実習タイム。

上述の「薬膳を『家庭で実践』しよう」に配慮したレシピは、

  1.豚肉と季節の野菜の塩麹蒸し
  2.豆乳湯葉雑炊
  3.さつま芋のいが栗揚げ 野菜チップ添え
  4.柿と蕪の甘酢和え

の4種類です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いつものように参加された皆さんで分担して協力しながら手際よく調理が進みました。蒸し物用のソースは梨をベースに赤味噌味風味、白ゴマ風味の2種類でしたが、いずれもこくの深い味に仕上がっており、 乾燥しがちなこの季節にピッタリって感じでした。また、野菜チップにはレシピ3で使ったさつま芋の皮を厚めに剥いて素揚げにしたものもいただきましたが、絶妙においしかったです。

4種類の料理はボリュームたっぷりで、すっかりお腹一杯になりました。

上述のとおり、応用薬膳講座は施膳を中心に据え、レシピを考え、調理し、試食する、実用性の高い体験型の講座となっています。
毎回完結したテーマなので1回だけの受講でもすぐにご自宅で気軽に再現できる実践的なプログラムになっています。

次回は、10月28日(月)。テーマは「薬膳で『妊娠しやすい体質』を作ろう」です。

みなさんのご参加を心よりお待ちいたしております。それでは、また。

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中医営養・薬膳学研究会
企画・運営担当
(2013.10.07)