皆さん、こんにちは。企画・運営担当の若槻です。
台風一過、川沿いにまだ泥んこの残る京都にて、9月29日(日)に行いました京都クラスの第4回応用薬膳講座・薬膳実践コースの様子をお伝えします。

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京都クラスの前半の講義は応用薬膳講座です。
今回のテーマは「薬膳を「季節」で考えよう(秋)」です。

「日本では秋対策の食事や過ごし方についてはあまり言わないですね。夏バテ対策とか、冷え対策とか、他の季節はあるけれど。」こんな意味のことを講座の中で先生がおっしゃっていました。
本当ですね!「スポーツの秋」とか「食欲の秋」などはいうけれど、具体的に「○○を食べて健康に過ごそう」といったことは聞いたことがないです。
でも今回の応用薬膳講座を受講した6名の方は、秋の養生もまた重要なことを学べたはず。

秋は燥邪が盛んですが、夏に近い温燥の時期と、冬に近づく涼燥の時期とに分けて考えることで、同じ秋でも薬膳はずいぶんちがってきます。
また秋は肺に気をつけなければならない季節。五臓の中でも外界に接して、とてもデリケートです。陰を養い、肺を潤すとともに、補血も考慮すべきことを学びました。

応用薬膳講座の後半はレシピの解説です。
メニューは8月の東京クラスと同じ、
  ・「豆腐の蓮根すり流し」
  ・「秋の収穫祭とろーり卵」
  ・「秋のフルーツ・アングレーズソース」
  ・「潤いほうれん草スープ」
の4品です。

京都クラスでは調理実習はないですが、その分、施膳の意図やバリエーションの付け方など、レシピの解説をじっくり聞けるので、薬膳を学んだことがある方には特にレベルアップを図れる部分でもあります。
レシピ全体を眺めてみて、どのようにバランスをとっているか、前半に勉強した秋の施膳方針がどう活かされているかを頭に入れて、帰ってから実践です。

今年の秋は寒いと思えば、夏のように暑くなったりで過ごしにくいですが、薬膳の知識を応用し、冬に備えて元気な体を作ろうと思いました。

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京都クラス後半の、薬膳実践コースは2回目の課題レポートの発表です。

初回より約1ヶ月後のご相談者さんの様子を聞き、再び弁証し、施膳方針をたてることが今回の課題です。
体調変化のあったご相談者さんもあれば、あまり変化のなかったご相談者さんもありました。今回も発表まで頭を悩ませました。

変化が少なかった方に対しては方針を変えたほうがいいのか、継続して様子を見たほうがいいのか。方針を変えるならどのように変えるのか。また、お体の調子だけでなく、季節の変化や、ご相談者さんの生活環境もあわせて考え、食材や献立のアドバイスができるのか、 薬茶をお勧めするのか、ご相談者さんの負担にならないアドバイスを考えました。

レポート作成もさることながら、ああでもないこうでもないと、先生のヒントをもらいながら食材や茶材を選んでいくのも、この講座の楽しいところです。

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さて、次回の京都クラスは10月20日(日)午後開講です。応用薬膳のテーマは「薬膳で「アンチ・エイジング」に取り組もう」です。

皆様のご参加をこころよりお待ちしています。

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中医営養・薬膳学研究会
企画・運営担当
(2013.10.09)