皆さん、こんにちは。企画・運営担当の若槻です。
7月21日(日)、蝉の声もにぎやかな京都にて開講した第3回応用薬膳講座・薬膳実践コースの様子をレポートします。

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京都クラスの前半の講義は応用薬膳講座です。

応用薬膳講座、第3回のテーマは「薬膳を『年代別』に考えよう」。今回も各地から10人の方にご参加いただけました。初参加の方も、リピーターの方も暑い中ありがとうございます。
薬膳は人に合わせて考えなければいけないので、第1回の「体質」とともに、今回のテーマである「年代」も施膳方針を決めるときの重要項目となります。

前半の講義では理論部分の解説がされます。『黄帝内経』から人体の成長変化を、その後年代別に施膳方針や食材の紹介がありました。 先生の、『黄帝内経』の人体の成長変化の解説にはとても熱がこもっていました。
女性は7の数字、男性は8の数字で体が変化する話は、近頃はテレビなどでも目にする機会が多いですし、歯が生えたり、髪が薄くなったりする体調の変化は実感できますので、初心者さんにも親しみやすい内容だったのではないでしょうか。
漢字が多くて見た目は少し難しげですが、先生の解説も丁寧なので、原文を目にすることで上級者さんはより確かな知識が得られたのではと思います。年齢別の薬膳の考え方では、「赤ちゃんの頃から肺を意識して、風邪を引きにくい子どもにする」ことが印象に残りました。食生活、生活習慣は次の年代にも影響するので、小さい頃からの心がけが大切ですよね。

後半はレシピ解説。メニューは

    1. スペシャル・コーンスープ
    2. サーモンムニエル フェンネル風味
    3. 百合根のクレープ
    4. クコ鶏肉粥

の4品です。いつもどおり、まずはメニュー全体を眺めてバランスを確認。それから性味や効能を、前半の理論に戻りつつ学んでいきます。 それぞれに各年代別の施膳方針でのメニューですが、違う年代の人が食べるときの注意点も含め、詳しく勉強できました。
子どもが龍眼肉を食べすぎたら、大変なことになるんですね!

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さて、後半の薬膳実践コースの今回のテーマは「相談を受けた際の心構えと情報整理のポイント」です。

相談を受けた際、主訴に振り回されないこと、整体観念を常に頭に入れておくことなど、本当に基本的なことだけれども、いざというときおろそかになりそうだと、大いに納得しました。私の場合、前回の課題レポート作成時には、特に主訴に大いに振り回されてしまったので、反省しつつ改めて心に刻みました。

講義の最後には、次のレポートに向けた課題として、受講者それぞれが担当している相談者さんの1ヵ月後の体調変化の様子の紹介がありました。前回の課題で立てた施膳方針でどのような変化があったか把握し、それに基づいて次の施膳方針を立てて、次回発表・討論します。今回学んだポイントも含めアドバイスできるよう、レポート作成しようと気を引き締めています。

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8月はお休みして、次回の京都クラスは9月29日(日)午後、応用薬膳講座のテーマは「薬膳を季節で考えよう(秋)」です。

次回もよろしくお願いします。

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中医営養・薬膳学研究会
企画・運営担当
(2013.07.30)