みなさま こんにちは!
本会「実践コース」の第一期を受講した堀内です。

2012年3月に本会の「薬膳講師養成講座」を修了し、薬膳や中医学とより深く触れ合う内容を勉強したいと思い、引き続き「実践コース」を受講しました。 養成講座に比べると、予想以上に課題の難易度が上がり、毎回の課題作成にプレゼンテーションと多少プレッシャーもありましたが、とても興味深く学ぶことができましたので、その様子を簡単にご紹介させていただきます。

この講座の一番の特徴は参加型で担当制であるという点です。 各受講生がそれぞれ一つの相談例(梁先生が実際に経験した例を再現した例題)が与えられ、半年間にわたり「薬膳アドバイザー」になりきって、相談者の証候の変化や気候の変化に合わせて方剤・生薬・薬膳レシピを調整しながら提案していく過程を経験します。毎回提案するアドバイスによって相談者の症状や状態が変化しますので、その都度、また新しいアドバイスをしていくというのが課題となります。一つの相談例に対して継続的に関与していくのでまさにコース名の通り、実践的な内容となっています。

私の担当の課題は、16歳の女子高生の相談例でした。

【自覚症状】
いつも疲れている。風邪をひきやすく、動悸、眩暈、のどに何か詰まるような感じがする。
一年半の間に生理は一回来ただけ。
特に最近は、自分の将来を心配で眠れない。食欲が低下し、時々胃もたれがし、便秘気味。

以上のように、先生から与えられた情報をもとに総合的に分析、判断していきます
梁先生は無邪気にこの16歳の女子高生になりきり、どんどん質問をしてきます。この質問に対し、自分なりの考えをしっかりとまとめて適切なアドバイスをしていかなければなりません。
クラスメートは「不眠」、「リュウマチ」などの相談例を担当していましたが、毎回お互いの考え方やアドバイスを聞いて、「なるほど!」とか「そうかな?」などと様々な意見交換をすることで、大変よい刺激が得られ、まさに「真の」実践の勉強をすることができ、課題が難しい分だけ大きな達成感が得られました。
特に、薬膳のみならず中医学全般をより専門的に掘り下げたい方にとっては、他に得がたい貴重な講座になると思います。実践力を磨きたい本格派志向な方にはぜひ、実践コースを受講されることをお勧めします。

私は獣医師として、現代のペットが抱える問題を薬膳などを通して少しでもサポートできないかと考えています。現在は日本獣医中医薬学院の薬膳講師としても活動していますが、本会の養成講座で出会えた仲間とのご縁で、新聞などのメディアに取り上げて頂く機会にも恵まれました。これはまさに養成講座、実践講座に参加していたからこその貴重なご縁だと思います。
このような機会を与えてくださった梁先生に感謝の気持ちでいっぱいです。

個人的には受講期間が自らの妊娠・出産と重なり、産後の不安も多少ありましたが、先生から頂いた産前産後の中医学的なアドバイスにより無事に修了することができました。
梁先生は常日頃、「実践」には終わりがないとおっしゃいます。
私も、育児が少し落ち着いたら、また「実践コース」を受けたいと思っています。 梁先生、ともに受講した仲間の皆さん、半年間ありがとうございました。

堀内 香(獣医師、国際中医薬膳師、日本獣医中医薬学院講師)
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中医営養・薬膳学研究会
事務局
(2012.11.19)