皆さん、こんにちは。中医営膳会「薬膳講師養成講座」第三期生の近藤です。
2014年5月より始まった講座が11月22日に修了しました。振り返ってご報告させて頂きます。
 
今回から改訂されたテキストは五臓の色ごとに分類され、先生の気持ちが伝わる装丁となっています。
構成は「肝と胆の弁償施膳及び各証に適用する食薬/方剤」が第一章でしたが、第一回目開始が初夏でもあり、より理解しやすいようにと「心と小腸の弁償」からスタートしました。 季節を追うように臓腑ごとに深く掘り下げていく授業はとてもおもしろかったです。
少人数の、まるでゼミのような距離の近さで梁ぺい先生の講義に集中し、湧いてくるひとつひとつの疑問を各々が先生に質問します。
白熱しすぎて授業が押してしまうこともままありましたが、これまでの知識の組み換えができた半年間だったように思います。

最終講義の2回は受講生それぞれがテーマ絞り作成した論文をもとに、10分~15分のプレゼンをするために頭を悩ませた成果発表の時間です。
薬膳料理教室でのメニュー構成として、自身や家族の健康のため日々続けていくための弁証からその指針を確認するなど、 半年間臓腑ごと各科目(基礎理論→診断学→中薬学→方剤学→内科)を学んできた成果、習得具合の確認するとてもよい機会でした。

「頭の中ではわかっている気がする」や「なんとなくイメージはつかんでいる」ことも、 自分の口からアウトプットするという作業までの過程にどれほどの知識を習得しておかなければいかに話すことができないのか、 ということがとても身に染みて理解できました。
人に伝えるということは、話したいことの一割正しく相手に伝えることができるだけでも意味があるのかもしれませんね。

私自身、国際中医薬膳師試験を取得した当初よりいろいろなことが繋がり、手を結んでいることに気が付きました。
また、勉強すればするほど基礎に戻っていきます。
生活習慣の改善は難しいことです。そして出来上がった体の軌道修正も安易な道ではないかもしれません。
けれども「脾は後天の本」。 楽しく正しく美味しく食事をすることが続けられればその道のりは遠くもないのかもしれない、と思います。

楽しく正しく美味しく、を巡らす先の旗をふれる薬膳師を目指して今後も精進していきたいと思います。

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中医営養・薬膳学研究会
(2014.11.23)