みなさま こんにちは!
中医営膳会のシリーズ講座の第1回の受講生からのメッセージを紹介します。

「黄帝内経から見る中医養生思想」講座を拝聴して(巽 俊蔵)
去る5月12日、午後2時から3時間に渡って李先生による表題講座を拝聴させていただきました。先生は始めに「現在の日本人は世界で最も人工透析が多い。何故か?」と問われました。それは、日本人が最もたくさんの薬を飲んでいることの結果である、と。病気を治すために薬をたくさん飲んだ結果、新たな病気にかかるとは、なんともやるせない話です。そして、この状況を打開する答えの秘密が、2000年以上にも前に書かれた書物にある、と。

私にとってこれまで、何故2000年以上も前に書かれた黄帝内経が、現在に至るまで脈々と読継がれてきたのかが、世界の七不思議の一つでした。しかし、李先生の講座を拝聴して、その答えの一つ、黄帝内経の真理に一歩近づけた気がします。それは、黄帝内経には、人が人としていかに生きるべきかが示されていること。真理は2000年たってもやっぱり真理ですよね。同書には、「昔の人は、道を知り、陰陽に節度有り……その結果、天寿を全うできた」的な内容があります。道とは、自然の摂理。陰陽の存在を知ることで、より自然の摂理に則した人としての生き方を理解しやすくなる。そして、その自然の摂理とは、過不足なく偏りのない調和のとれた状態に従うこと。この調和のとれた生活の実践の一つとなるバランスのとれた食養生が要諦である、と。是非、李先生の話の続きを聞かせていただきたいです。


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中医営養・薬膳学研究会
事務局
(2012.06.06)