皆さん、こんにちは。企画・運営担当の巽です。
風もなくぽかぽかと暖かい、絶好のテニス日和が続いてくれてプチ・ハッピーな気分です。また、アベノミクスのおかげか、株式市場も上昇基調で、ようやく日本もちょっと元気になってきたようですね。元気な日本続いてほしいものです。
さて、4月22日(月)に第4回調理実習付応用薬膳講座を開催いたしましたので、今回はその報告をさせていただきます。

会場は前回同様、渋谷駅から徒歩5分の渋谷区文化センター大和田の調理室をお借りし、7名の方にご参加いただきました。
テーマは「薬膳でアンチエイジングを考えよう」。

前半の1時間半は、梁ペイ先生による同テーマに即した講義です。

ここ数年、アンチエイジングという言葉をよく聞くようになりました。この表現は、マスコミ等ではややもすると、お肌が若返る美容法の代名詞みたいに取り上げられることが多く感じますが、ちょっと違いますよね。

こうした言葉の持つ落とし穴についても含め、今回の講義は改めて中医学の観点から「中医養生学」としてのアンチエイジングを再考させられる内容でした。
施膳方針として、中医薬膳学の「養生保健益寿」については中医大の授業でも習いましたが、やはり、 人と自然とが一つの「整体」として生きていくためには、各自のインナーバランスを整えることは大切なんですよね。改めても参考になりました。

そして、後半の調理実習は、今回から初の試みとして梁ペイ先生による調理実習タイム。上述のアンチエイジングに対するレシピとして、今回は、

  1. セロリ、たまねぎと湯葉の和え物
  2. キュウリと卵の炒め物
  3. スペアリブと新ごぼうのスープ
  4. 白きくらげとハトムギのデザート
  5. 筍ごはん

の5つに挑戦しました。

 

 

 

 

 

先生の調理姿は私も初めてでしたが、野菜の切り方が、ホテルのレストランの中華料理に入っているのと同じ形になっていて、勉強になりました。北京中医大の営養学研究室が創設された時、創立者の翁維健先生が「料理のできない人に薬膳は語れない」とおっしゃられ、大学のプログラムの一環として研究室に配属されたばかりの梁先生をホテルの調理場で数か月間修行させたのだそうです。北京中医大学って結構実践的ですね。

さて、調理実習が始まって、先生の指示に従って参加者の方々が分担しながら調理を進めましたが、なぜか、気が付けば、皆さんは手のひらの見せっこし始めました。
実は、先生が、たまたま、材料を差し出した誰かの手の平の色を見て、「あなたの手の色はおかしいなぁ…」と言われたそうで、突然、料理そっちのけで手のひら談義が始まってしまいました。楽しそうに料理しているのがほのぼのとしていてとてもリラックスした調理実習でした。

調理実習後は、先生とともに試食の時間。
先生の味付けは調味料をあまり使わず、極力素材の味を引出して楽しむ主義だそうで、確かに炊き込んだ筍の香りがとても柔らかく甘くていい感じでした。
試食しながら皆さんからは改めて今回のテーマやレシピに関する質問が相次ぎ、和気あいあいと楽しみながら3時間の講座が終了しました。

今回ご紹介した応用薬膳講座は、理論中心の講座と違い、施膳を中心にレシピを考え、調理、試食する、実用性の高い体験型の講座となっています。
毎回完結したテーマなので1回だけの受講でもすぐにご自宅で気軽に再現できる実践的なプログラムになっています。

 

 

 

 

 

 

次回は、5月27日(月)。テーマは「薬膳を季節で考えよう(梅雨)」の予定です。みなさんのご参加を心よりお待ちいたしております。

それでは、また。
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中医営養・薬膳学研究会
企画・運営担当
(2013.04.30)