皆さん、こんにちは。企画・運営担当の巽です。
2013年もあと残すところわずかとなりました。 楽しみにしていた「八重の桜」も終了し1年の終わりを感じています。
しかし、ここ数年と違って年末の割には仕事に忙殺されており、世の中少しは景気が良くなってきているのかなぁとも感じる今日この頃です。

さて、12月16日(月)に本年最後の応用薬膳講座の東京クラス(調理実習付)を開催いたしましたので、今回はその報告をさせていただきます。

今回のテーマは「薬膳で『更年期に備えた体質』を作ろう」。

いつも通り、前半の1時間半は、梁ペイ先生による同テーマに即した講義です。

2000年前に書かれた中国最古の医学専門書「黄帝内経」の「素問・上古天真論」では、人の成長発育の特徴について記されています。
女性に関しては7の倍数ごとにその成長の段階を示しており、49歳のところでその成長段階の最後の記載となっています。
年齢により身体機能が変化するという考え方は2000年前から現代につながる事実であり、その変化に上手に付き合っていくことが肝要ですね。

こうした身体機能の変化は人それぞれです。講義の中で簡略更年期指数を使って参加者の方々それぞれの状態を評価してみてもらいました。
皆さんの結果も踏まえて、梁ペイ先生から詳しい内容の講義がありました。
更年期対策のキーワードは滋補腎陰でした。

そして、後半の調理実習は、登場の金井先生による調理実習タイム。

上述のテーマ「薬膳で『更年期に備えた体質』を作ろう」に対するレシピとして、
  1.牡蠣と焼き葱の長芋クリームグラタン
  2.ターメリックライス
  3.人参サラダ
  4.黒米ココナッツミルク汁粉
の4種類にトライしました。


 

 

 

 

グラタンのクリームは、すりおろした長芋に生クリームを加えるだけの超簡単ソースですが、牡蠣からのうまみも加わって思った以上にコクのある仕上がりです。
また、旬の下仁田ネギにもそのソースが上手に絡まってバッチリでした。ご自宅で簡単に作れる更年期対策ぴったりのレシピですね。

さて、今年1年間12回分、それぞれのテーマに即したレシピを見させていただきました。
全体を通じて共通しているのは、本日の金井先生のレシピも含めて、「手短な素材を上手に組み合わせることでご自宅でも簡単に再現できる」、「簡単に作れるけど実践的な薬膳料理である」ということだと思いました。

薬ではなく、あくまで自分の体質に合った、あるいは、必要な食材を組み合わせるわけですから、短期間ではなく、 時間をかけて続けることが重要ですよね。
そのためにも無理のない、手軽な薬膳の実践を今後も続けていただきたいと思っております。

応用薬膳講座は、調理実習付の体験型講座として1年間開講させていただきました。皆様の薬膳生活に少しでもお役に立っていればいいなと思います。
参加していただいた皆様には、スタッフ一同心から感謝いたしますとともに、今後の皆様のご健康、ご活躍を祈念いたしております。
1年間どうもありがとうございました。

それでは、よいお年を!

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中医営養・薬膳学研究会
企画・運営担当
(2013.12.23)