先週から関東地方も梅雨入り。しかも例年より10日も早いそうで、日本の温暖化が進んでいるのでしょうか。 当分また、あのうっとうしいお天気と付き合わねばなりません。
というより、日ごろから薬膳の勉強をしている我々としては、上手な湿対策でそんな季節も楽しみながら毎日を過ごしたいものです。
ということで今月の応用薬膳講座のテーマは「梅雨」。5月27日(月)に第5回調理実習付応用薬膳講座を開催いたしましたので、 今回はその報告をさせていただきます。
会場は前回同様、渋谷駅から徒歩5分の渋谷区文化センター大和田の調理室をお借りし、6名の方にご参加いただきました。
テーマは「薬膳で季節を考えよう(梅雨)」。
前半の1時間半は、梁ペイ先生による同テーマに即した講義です。
何故、薬膳を季節で考えるのでしょうか?
中医学では、人体と自然界は一つの「整体」であると認識しています。 従って、自然界の(季節)変化に対して、人体は直接あるいは間接的に影響を受けて「生理的な反応」と「病理的な反応」が起こります。「病理的な反応」を起こさないように、自然界の変化に、特に四季の特徴を把握した上に薬膳を考えなければならないのです。 梅雨の季節のキーワードは、湿邪。いかに上手に「袪湿」できるかが、予防、治療の原則ですね。
そして、後半の調理実習は、今回も梁ペイ先生による調理実習タイム。上述の梅雨に対する今回は、
- 香ばしい蒸し魚
- 酸辛豆腐スープ+あんかけうどん
- キャベツの春雨和え
- 白玉ぜんざい
の4種類のレシピにトライしました。
酸辛スープも、通常のお店だと「ラー油」の辛さを使うところが多いと思いますが、当レシピでの黒酢&胡椒の組み合わせ。
私にとってなかなか斬新な味わいでした。まろやかどすな~って感じです。(古!)
試食しながら、皆さんからは、改めて今回のテーマやレシピに関する質問が相次ぎ、和気あいあいと楽しみながら3時間の講座が終了しました。
また、今回から料理に加えて、テーマに即したお茶も2種類用意させていただきました。今回のお茶材のキーワードは、「香り」、「リラックス」、「理気」、そして「おなかの調子を整える」。それぞれ4~5種類の茶材をブレンドしたのですが、皆さん見事にそれら茶材を言い当てちゃいました。すばらしい。お見事でした!
次回は、6月24日(月)。テーマは「薬膳を季節で考えよう(夏)」の予定です。
応用薬膳講座は、理論中心の講座と違い、施膳を中心にレシピを考え、調理、試食する、実用性の高い体験型の講座となっています。
毎回完結したテーマなので1回だけの受講でもすぐにご自宅で気軽に再現できる実践的なプログラムになっています。
みなさんのご参加を心よりお待ちいたしております。
それでは、また。
中医営養・薬膳学研究会
企画・運営担当
(2013.06.08)