こんにちは。「薬膳講師養成講座」名古屋クラス1期生の新谷歩です。

2018年12月20日~23日に、今年も研究会の香港ツアーが開催されました。総勢12名でわいわい楽しい道中。無事全員帰国、お土産も無事日本到着ということでレポートを書いております。

(到着、初日のオリエンテーションディナー)

 

 

 

 

 

今回の香港薬膳体験ツアーを通じて学んだのは「老湯」。香港のおふくろの味。

老湯というのは一つのスープのレシピを指すのではなく、三因制宜に則ってその時々で作るスープの総称のようです。 2日目、香港浸會大学の党毅先生の講義では、10種類ほどの老湯のレシピを紹介していただきました。 配合は家それぞれで微妙に違うわけですが、どの季節に、どう滋補するために、どんなスープを飲むのか、 というレシピはすぐに自分の生活に生かせるもので、興味深いものでした。老湯は必ず肉や魚を入れて煮込み出汁にするという事も知りました。 お肉の場合は鶏や豚の赤身を使うそうです。

3日目、「国際薬膳専業資格評審認定委員会」会長でもある候平先生による老湯実習では、心脾両虚にいい老湯を作っていただき、 ランチタイムにローカーボのお弁当と一緒に頂きました。前日に党先生にも習った通り、約2時間煮込みましたよ。 材料は数種類の中薬。そして冬虫夏草サプリを煮込んだスープに後入れするという、伝統と現代の技を合わせた画期的な老湯でした。

 

 

 

 

 

ではここで旅のグルメレポートを。

ビジュアルの衝撃第1位は何といっても子豚の焼いたのではないでしょうか。香港について最初のお皿がこれだったのも衝撃が大きかったです。 が、味は良くて、結構おかわりしました。皮がパリパリでお肉はしっかりしていて。こちらのお店では、龍魚や黄鶏などもいただきました。

2日目のランチは香港浸會大学の学内レストランにて飲茶を。日本でも定番の点心や、腸粉、陳皮入りの牛肉団子、、チャーシュー饅、 そして蓮子餡の饅頭など。少しずつシェアしましたが満腹でした。

こちらでは、卓上でお皿やお箸を水洗する独特の文化を体験したり、取り箸について教わったりという文化学習もでき、面白かったです。

3日目の夕食では、干しなまこやあひるの水かき、烏骨鶏、グアバ、など日本ではあまり食べられない食材のオンパレード。これが全部美味しい。 こんなに美味しくて、しっかり滋補される。美味しくなくては薬膳じゃない。という梁先生の名言がしっくり来ますね。

たまたま冬至だったこともあり、デザートに「湯圓」を出してくださいました。香港では「家族で丸いものを食べて円満に」 の願いを込めてお団子を食べるんだそうです。中に黒ゴマ餡の入ったお団子が、ピリッと生姜の効いた温かいシロップの中に。 体も心も温まるデザートでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お勉強の話に戻りますが、2日目に香港浸會大学の資料館や博物館にて、珍しい生薬見本を見学させてもらいました。 高品質なものが多く、ここでも皆さん目が輝いていましたね。面白かったのは、人参で出来た仙人。 見ているだけで何だかすごく気が補われて、幸せになれそうな気配でした。 図書館にも入れていただけて、貴重な資料にも心はずむ時間を過ごしました。

研究会の香港ツアーのもう一つの目玉。Polly先生の爪周り血管で美健度チェック!

爪の周りにある毛細血管の流れ具合や、組織中にある微小片を見てもらいますが、爪のへりのどの辺りにそれが起きているかによって、 どの臓腑経絡にどんな不具合があるかを判断されているそうです。ちなみに私は、「この辺が真っ白だから、肩がとても凝ってますね」と言われました…。 あと貧血と心虚。その通りです。肩回りはその後、低電流を発生させる機械でほぐしてもらえます。 凝滞しているところにそれを当てられると、皮膚とそのすぐ下の筋肉が引っ張られます。 痛くはないんだけど、自分の腕や首が勝手に動いてマリオネットみたいになっておかしくて笑えて来ます。 凝滞具合によって引っ張られる強さも違うのが自分でも分かります。是非体験してみてほしいです。

 

 

 

 

 

3日目の夕食会場では、国際薬膳講師、国際薬膳茶師、薬膳茶アドバイザーの認定証授与式も行われました。 高層からの夜景が眼下にキラキラ輝く中、授与された方々のお顔も輝いてました。誠実な薬膳師がこれからもこうやって増えていくと良いですね。

薬膳茶講座で中国茶の講義をしてくださった池田先生から、生徒を代表してあいさつがありました。研究会会員みんなで、梁先生の薬膳に対する真摯な想いを日本にしっかりと広めていきましょう。

そして、党先生からは大事なお茶の研究資料を、研究会にプレゼントしていただきました。素晴らしい!胸が熱くなりました。

 

 

 

 

 

3泊4日の香港ツアー。学びも食もその文化も盛り沢山すぎて、まだ頭の整理がしきれていませんが、これは来年も参加したい!
今年参加できなかった方も是非、来年はご検討されることをお勧めします。

多謝!再見!

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中医営養・薬膳学研究会
(2019.01.20)