皆さまこんにちは、中医営膳会の若槻です。

世界中聯 薬膳食療研究専業委員会による薬膳の国際会議が、 中国・西安にて、2017年8月5日より4日間の日程で行われました。

世界中医薬学会聯合会(世界中聯)は、世界各国の中医薬団体間の協力、学術交流を進めることで、中医薬業界のレベルを高め、発展させ、人類の健康に大きく貢献することを目的に2003年に設立されました。現在67の国と地域の約250の団体会員が加盟しています。薬膳食療研究専業委員会は、世界中聯の下に109ある分科会の一つで、2008年に設立され、中国国内はもちろん、日韓や東南アジアを中心に十数か国から団体会員が加盟しています。薬膳・養生の領域では世界で最も権威のある学術団体で、本会も団体会員として加盟しています。

今年の西安会議には各国から、約500人が集まったそうです。本会からも梁ペイ代表とスタッフら5名が参加しました。

さて、研討会はもちろん最大の目的ですが、食事と観光も楽しみのひとつです。
世界中聯の国際会議は、毎年ちがう都市で開催されるため、各開催地の食文化、風土、歴史に触れることができます。今回は、日本とも昔から関係の深い大西安での開催で、城壁や兵馬俑、空海が修行したといわれるお寺などにも行くことができました。

 

食べ物で特に印象深いのは棗でした。棗の入った甘い中華ちまきや、カボチャなどとの炊き合わせ、朝食バイキングのお粥にも棗が浮いていました。市場には、普通サイズから、こぶしほどの大棗まで山積みです。他にもたくさんの西安料理を堪能できましたが、中華風ピタパンのようなものをちぎって、牛肉や羊肉ベースのスープでいただく牛羊肉泡馍は絶品でした。
頭もおなかもとてもいい刺激を受け、有意義で充実した貴重な時間を過ごせました。 会議で得た知識のよいところを、誠実に伝えていければと思います。

最後ですが、会期中の九寨溝での地震のため被災された方々のお見舞いを申し上げます。

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中医営養・薬膳学研究会
(2017.09.03)